私はへのへのもへじ

「へのへのもへじ」に激似だそうです

六時のサイレン

私の実家がある地域ではお昼のサイレント夕方のサイレンがあり、夕方6時になると「ウーン」と言う大爆音のサイレンの音が鳴り響いていた。このサイレンの音が怖くて、子どもの頃はこのサイレンの音を聴くと飛んで家に帰っていた。
とにかく、背中がぞっとして恐怖にかられる。どうしようもない不安感と恐怖が襲うのだ。
兄弟の中でも、友達の中でも、このサイレンの音を怖がるのは私だけ。
みんなには大爆音に聞こえないのか、怖くないのか、不思議でした。

隣町には航空自衛隊があり、飛行機が飛ぶ音も頻繁でひどかった実家でしたが、この「飛行機が飛ぶ音」も、同じように「怖い」と感じていました。
とにかく、飛行機が上空を飛ぶたびに背中がぞっとする、言いようのない不安が襲う。
夢でも、飛行機が自分を探していて爆弾で殺そうとしている、狙われていると言う夢を何度も見ていました。

その事を母に話すと、「あんた、前世は戦争体験者だったんじゃない?」と言われた。まだ戦争すら何か知らない子どもだったから「戦争って何?」って感じでしたが、どうしても戦争について知りたいと言う気持ちが強くて、母に原爆ドームに連れて行ってもらったり、おばあちゃんに戦争の話を聞いたり、本を読んで調べたりしました。

自分が抱く恐怖心と同じものがそこにはありました。不思議ですが、戦争の体験を聞き戦争の現実を知り、戦争の痛みが理屈じゃなく心で分かるのです。言葉には出来ない、胸に響く想いがありました。

生まれてから飛行機が怖いと思った事、何の知識もない頃から飛行機は爆弾を落とすものだと思っていた事、サイレンの音が怖いこと。そしてそれに対する過剰な反応…
無意識だった私の行動には母も驚いていました。

大人になった今も、その恐怖は変わりません。
前世とか、来世とか、そんなのは信じてないし分からないものだと思いますが、もう二度と戦争は起こって欲しくないし、平和な日本であることが続きますように、いつも祈っています。


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